照度と輝度
明るさの単位の中で、照度と輝度が最もよく使われる単位である。
照度は照明光源をつかって物体を照らすときによく用いられ、野外の明るさ、室内の明るさを表す単位として使われる。
輝度は発光体の明るさを示すときによく使われ、テレビ画面、液晶画面、蛍光灯、発熱電球などの明るさを表すときに用いられる。
テレビを屋内で見るのと屋外で見るのでは見え方が違う。
また同じテレビの画面でも昼間に窓際で見るのと深夜に室内の照明を消してみるのでは明るさが全く違う。
発光体は回りの明るさによって感じる明るさの度合いが違う。
この照度(照明に寄って反射した面の明るさ)と輝度(実際に光っている発光体の明るさ)はどのように比べたらよいのであろうか。
照度と輝度には以下の関係がある。
B=K×E/π
B:輝度〔cd/m2〕
K:物体の反射係数、黒いほど値が低い、100%反射は1.0
E:照度〔lx〕
π:円周率(3.14159)
注)ただし、この関係式が成り立つ反射物体は、完全拡散面をもつ物体についてだけである。
鏡のようなものはこの限りではない。
完全拡散面 については大事な考え方なので他のページにて詳しく説明したいと思う。
この関係式をもとに照度と輝度の換算を行えば両者の明るさの度合いが比較できる。
照度・輝度の換算表
以下に参考のために照度と輝度の換算表を示す。
この表の見方は、横に見ていただきたい。
1ルクス=0.0573ニト=0.0573cd/m2=0.0167フート・ランベルト=0.18アポスチルブ
という具合である。